最初に表面の汚れ・シミを除去して下地を作ります、脱色している部分に色を足していきながら周りと同じ色に仕上げていき、目立たなくする事が出来ました。
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最初に表面の汚れ・シミを除去して下地を作ります、脱色している部分に色を足していきながら周りと同じ色に仕上げていき、目立たなくする事が出来ました。
元は淡いグレーのコートでしたが、着用の汚れや汗じみをそのままにしてクローゼットにしまっていたため、全体的に変色が起きていました。
まずは、クリーニングと復元加工のしみ抜きを行い、可能な限り汚れを取り除きました。
お客様に見ていただいたところ、色褪せが気になるので染め直したいというご希望でした。
そこで、元の色よりも濃い紺色に染め直し(染色補正)し、新たなイメージで着られるようにしています。
食シミが付いてから数ヶ月が経ち、黄変している状態でした。
まずは、油性、水溶性、タンパク質の汚れの順にしみ抜きを行い、漂白をしました。まだ汚れが薄く残っていましたが、漂白をしすぎると元の生地の色も抜けてしまいます。そこで薄く汚れが残っている部分に色かけを施し、目立たないように仕上げています。
まずは、油性の汚れ、水溶性の汚れの順に専用の洗剤と薬剤で落とします。次に漂白を行うとボールペンの顔料が生地に現れます。顔料は粉状で水に溶けない性質の汚れです。水溶性の洗剤で生地を傷めないように注意しながら、目立たなくなるように落としていきます。
柄物の衣類は漂白しすぎると柄も消えてしまいます。職人が汚れの落ち具合と柄を見極めなが、慎重に作業しています。